Wednesday, May 19, 2010

PSoCのタッチセンシング「SmartSense」

こんにちは、マスラックスの久世です。PSoCでタッチセンシングするのにいくつか方法がありますが、「 SmartSense 」という便利なセンシング技術があります。これは、タッチの感度を自動的に調整してくれるもので、わかりやすいムービーがあります。


僕が便利だと思ったところの解説はつづきから。


なにが便利なのかというと、6:00あたりから始まる説明を見てみるとよくわかりました。6:50あたりで、コンデンサ容量の異なるタッチセンサ基板に変えます。少しコンデンサ容量が高いものです。

これは何を表してるのかというと、タッチセンサを覆うカバープレートの厚みを厚く変更した場合だったり、カバープレートを誘電率の異なる素材に変更した場合のことです。

こんな感じで、従来のタッチセンシング技術では反応しなくなりました。

「SmartSense」技術をつかうと、しっかり反応してくれています。これで、カバーシートの厚みや素材にある程度の変更があっても、PSoC内部のプログラムの数値を変更しなくてもいいということになります。どんな厚みでもOKというわけではなく「ある程度」です。

でも、この技術は個人的にとても欲しかったものです。以前、タッチセンサの開発のお仕事で、開発中は仮の筐体に取り付けてセンサー部分を開発し、納品時に本番用の筐体に取り付けるというお仕事がありました。本番の筐体は別途デザイナーさんが制作を進めていたところだったので、仮の筐体しか入手できませんでした。いざ本番の筐体に取り付けて納品完了!と思ったら、感度が変わってしまい不安定に。現場で短時間でプログラムし直して納品しました(このときはPSoCでなくPICでした)。こういうケースは少なくないのに、どうしたらいいのかと思っていたところでした。


ちなみに、PSoCの「CY8C20xx6A」シリーズが対応していて、ユーザーコードモジュールは「SmartSense」という名前ではなくて「CSDAUTO」です。僕はけっこう探してしまったのでメモしておきます。

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